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2011年2月9日水曜日

Just as(1)

今回は、just asという接続表現について考えてみたいと思います。この表現が文頭で用いられる場合、つまりjust asで導かれる従属節が、主節より先に来る場合に絞って、論を進めようと思います。そのため、表題をJust asのように、大文字から始めておきました。このJust asという表現は、接続詞asに、それを修飾する副詞justが付いて出来上がっています。ご存知の通り、asという接続詞には、1)「~のように」ないし「~のとおり」のように姿かたちが「同様」であることと、2)「~する時に」あるいは「~するにつれて」のように部分的ないしは全体的に「同時」であることと、3)「~なので」のような「理由」の意味の、合わせて3種類の意味がが区別出来ます。例文の(1)は1)の、 (2a)は2)、(2b)は3)それぞれの例に当たります。

(1) a. As you said, I was wrong.
   (君の言ったように、僕が間違ってたね)
  b. As I wished there was a further development.
   (望んだとおり、更なる展開があったよ)

(2) a. As I said it, he looked hurt.
   私がそう言うと、彼は傷付いたようだった。
  b. As I don't like it, I decided not to cook it.
   それは好きじゃないので、作らないことにした。
   (cookingaroundtheworld.co.uk/2010/07/)

もちろん、注意しなければならないのは、個々の用例が必ずしも3種類の意味のいずれか一つに決まるわけではないという点です。例えば、 (2a)は文脈によって「私がそう言ったから、彼は傷付いたようだった」とも解釈出来るでしょう。
 そもそも接続詞のasがこのように多義性を備えていますから、当然、Just asも多義性をもち得ることが論理的には予想されます。さて、それでは、Just asにも、上で1)、2)、3)として区別した、3種類の意味の違いがあるのでしょうか。例えば、1’)「丁度~のように・のとおり」、2’)「丁度~する時に・するにつれて」、3’)「丁度~なので」に相当するような多義性を持つのでしょうか。

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