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2009年12月10日木曜日

『(~する)ことに』、『(~し)に』(2)

『(~する)ことに』、『(~し)に』が『(~する)のに』、『(~する)
ために』と顕著に異なる点は、共に用いられる主節動詞がある種の
ものに限定されるという点です。『(~する)ことに』は、典型的に
『する』または『なる』と共に用いられ、「そうすることを決めた」
もしくは「そうすることが決まった」ことを意味します。そのため、
『する』の代わりに『決める』、「なる」の代わりに『決まった』な
どを用いることも出来ます。

(7) その試合を見に行くことにした。
(8) その試合を見に行くことになった。

『(~する)ことに』と共にしばしば用いられる今ひとつの類は、
『取り組む』、『打ち込む』、『集中する』、『務める』、『努力する』、
『挑む』、『挑戦する』や『興味がある・ない』、『関心がある・ない』、
『思い入れがある』のように、「意識や注意」が向けられているこ
とを意味する動詞(句)です。『(~する)ことに』は、「意識や注
意」が向けられる対象を表現します。

(9) その人を探し出すことに務めた。
(10) その人を探し出すことに関心がない。

興味深いことに、これらの内容を表すために英語で用いられる表現
は、(1)、(2)で例示された『(~する)のに』、『(~する)ために』
を英語で表現するのに用いられるのと同じto不定詞です。ここに、
英語のtoと日本語の『に』の間に一定の平行性が見出されます。

We decided to go to watch the game.
We are going to go to watch the game.

We tried to find that person.
We are not interested to find that person.

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