)に従うことにします)。この部分は、odorok-as-are-taと分析されるのですが、それぞれ子音語幹の動詞orodok-u、使役の形態素-(s)as-、受身の形態素-(r)are-、完了ないし過去の形態素-taに相当します。ここで見て取れるように、odorok-asは「非過去」の-(r)uを加えて自立的な形にすると『驚かす』で、英語のsurpriseに相当します。そのため、odorok-asの部分は「ニュースが私を驚かした」という意味内容を反映しているということが確認できます。
更に、その後の要素も加えたodorok-as-areは、同様に「非過去」の-(r)uを加えて自立的な形にすると『驚かされる』で、英語のbe surprisedに相当します。ここでは、他動詞+-(r)are-が英語のbe passiveに相当することが分かります。従って、完了ないし過去の形態素-taを加えた『驚かされた』は、英語のwas surprisedと組成や表現される意味要素という点で高い類似性を持っています。
それとは対照的に、『驚いた』は組成や表現される意味要素という点で英語のwas surprisedとはかなり異なります。odoroi-taは、odorok-uという自動詞に-taがついた形ですので、「ニュースが私を驚かした」という意味内容は一切反映しません。odorok-uの意味内容は、「喜ぶ、悲しむ、気付く…」と同じように、肉体・精神の中に内的な力の行使(心的力の行使とで呼んでも良いでしょうか)が生じることに当たります。従って、「驚かす」というような主体が客体に働きかけるという意味内容とは、本質的に異なります。『「驚く』は表現される出来事の主な登場人物が一つであるのに対して、『驚かす』は少なくとも二つという点が決定的に違います。
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