最初に取り上げるのは、英語のto不定詞です。中学校の
早い段階で学習する項目ながら、苦手な人は思いのほか多
いようですね。
「きちんと文法を教わった人たち」は、It’s fun to drink.
(あるいはTo drink is fun.)「お酒を飲むのは楽しい」や
want to drink「お酒が飲みたい」のように主語や目的語と
して用いられる用法(名詞的用法)の他に、something to
drink「飲み物」のように名詞を修飾する用法(形容詞的
用法)、went out to town to drink「街に飲みに出掛けた」
のように動詞を修飾する用法(副詞的用法)などが区別され
ることを学んだことでしょう。そのようにして教わった人
たちは、不定詞を「きちんと文法的に理解」しようとすると
それらの区別で悩むようです。
コミュニケーション能力重視の教育を受けるようになった
より若い世代では、こうした区別を学んでいないことが多い
ようです。その分、「きちんと文法を教わった人たち」ほど
悩むことはないようですが、高等学校で、あるいは大学受験
や大学進学後になって、いざ「きちんと文法的に理解」しよ
うとすると、やはり程度の差こそあれ悩みを抱えることにな
るようです。例えば、
They wanted to get good seats to watch the game.
という文で、「彼ら」は「試合を観るための良い席が取りたか
った」のか、「試合を観るために良い席が取りたかった」のか。
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